【中古車】CX-8のガソリン・ガソリンターボの燃費はディーゼルより悪い?カタログでも比較
CX-8の中古車を購入するときに気になるのが燃費だ。
当ブログでは、CX-8の中古車を購入する人に向けて、燃費情報を解説しています。
注意
CX-8は毎年のように年次改良が行われており、パワートレイン(エンジンのラインナップや駆動方式)も年式ごとに若干異なります。
ここでは、2020年11時点で発売されていた「新車」の各パワートレインごとに燃費情報を解説しています。
それから、買い替えで処分する廃車があれば廃車買取専門店が断然有利であることを知っとかないと損するよ。
そんなお店があるんだね。
マツダCX-8のガソリン(ターボ)・ディーゼルのカタログ燃費をCX-5と比較
まず最初に、CX-8とCX-5のWLTCモードカタログ燃費を「ディーゼル」「ガソリンターボ」「ガソリン(自然吸気)」に分類して比較してみよう。
なお、CX-5は6MTの設定があるけど、それは除外してAT同士で比較しているよ。
FF | 4WD | |
---|---|---|
CX-8
|
15.8
|
15.4
|
CX-5
|
17.4
|
16.6
|
FF | 4WD | |
---|---|---|
CX-8
|
12.0
|
11.6
|
CX-5
|
12.6
|
12.2
|
FF | 4WD | |
---|---|---|
CX-8
|
12.4
|
12.2
|
CX-5
|
13.8
|
13.0
|
上記のカタログ燃費から、以下の傾向が読み取れる。
- ガソリン車はディーゼル車よりも燃費が悪い
CX-8だけではなくCX-5でも同じ傾向にあるが、カタログ燃費で比較するとガソリ車はディーゼル車よりも10~20%程度燃費が悪い。 - FFよりも4WDの燃費が悪いが差は少ない
CX-5・CX-8のいずれもガソリン・ディーゼルともにFFよりも4WDのほうが燃費が悪い。ただし、他車に比べてその差は少ない。
以上がCX-5とCX-8のカタログ燃費の比較となる。
でも、街乗りの場合などにおけるCX-8の実燃費はカタログ燃費より悪いはずだよね。
そうだね。
では、みんからやe-燃費などのデータからCX-8の街乗りなどにおける実燃費をみてみよう。
「みんから」や「e-燃費」からわかるCX-8の街乗りにおける実燃費
街乗りなどでの実燃費を調べるときに頼りになるのが「みんから」や「e-燃費」などにおけるCX-8所有者の実際のデータだ。
それぞれのデータからCX-8の実燃費を見てみよう。
「みんから」におけるディーゼル車(XD系)の実燃費は12.8km/l
CX-8のディーゼル車(XD系グレード)にはFFと4WDがあるけど、みんからの実燃費データはこの区別がされておらず、FFと4WDが混在した燃費データとなっている。
CX-8の加速や車重を考えれば、十分に良好ね
続いて、CX-8ディーゼル車の月別の実燃費を見てみよう。
月
|
実燃費
(km/l) |
---|---|
1月
|
12.1
|
2月
|
12.6
|
3月
|
13.0
|
4月
|
13.3
|
5月
|
13.8
|
6月
|
13.3
|
7月
|
12.1
|
8月
|
12.9
|
9月
|
13.2
|
10月
|
13.6
|
11月
|
13.7
|
12月
|
12.5
|
CX-8に限った話ではないけど、夏と冬は燃費が悪いね。
それと、CX-5とCX-8は同じSKYACTIVE-D2.2だけど、両車を比較すると、重量が重い分、CX-8の実燃費は約0.3~0.5km/l程度悪い。
「みんから」におけるガソリン(25S系)/ガソリンターボ(25T系)の実燃費は10.3km/l
みんカラにおけるガソリン(25S系)/ガソリンターボ(25T系)の実燃費は、両者が混合されたデータとなっている。
なお、この実燃費データもFFと4WDが混合したものになっている。
つまり、ガソリン、ガソリンターボ、FF、4WDの混合データということだ。
月
|
実燃費
(km/l) |
---|---|
1月
|
11.1
|
2月
|
9.7
|
3月
|
11.0
|
4月
|
10.2
|
5月
|
10.5
|
6月
|
10.9
|
7月
|
10.0
|
8月
|
9.7
|
9月
|
9.9
|
10月
|
10.6
|
11月
|
10.7
|
12月
|
10.1
|
e-燃費は4WDの燃費もわかる
続いては、e-燃費におけるCX-8の実燃費になるけど、こちらは月別の燃費はわからない代わりにFFと4WDの燃費が別々にわかるんだ。
- CX-8ディーゼル車FFの実燃費は14.1km/l
- CX-8ディーゼル車4WDの実燃費は12.7km/l
CX-8のカタログ燃費(WLTC)ではFFと4WDの違いが0.4km/lだったのに、実燃費では1km/l以上も違うんだね。
そうなんだ。
だから、燃費重視で選ぶ場合、カタログ燃費で選ぶと危険だ。
同じことがガソリン車にも言える。
- CX-8ガソリンターボ(25T)の実燃費は8.4km/l
- CX-8ガソリン(25S)の実燃費は10.7km/l
しかし、ガソリンターボの25T系は2019年の10月における年次改良でFFが追加されたばかりのためこの記事を書いている2020年2月にはデータがなく、上記のデータは4WDのものになる。
同様に、ガソリン車(25S系)についても、2019年10月の年次改良で4WDが追加されたばかりであり、上記のデータはFFのものとなる。
カタログ燃費を見ると、25SのFFと25Tの4WDは0.8km/lの差だけど、実燃費は2.3km/lも違うのね。
マツダCX-8に採用されている燃費向上の技術
マツダCX-8のディーゼルエンジン、ガソリンエンジンには燃費を向上させるためにいくつかの最新技術が用いられているから紹介するね。
CX-8のディーゼル車における燃費向上の技術
マツダのSKYACTIVE-D2.2の燃費は上記で示したように良好だが、以下のような最新技術が燃費向上に貢献している。
冷却水制御バルブ
エンジン始動時はある一定の温度になるまでエンジンを温めるために燃料が消費されてしまうが、冷却水の循環によってこの暖気効率が悪くなる。
ここで冷却水制御バルブによってエンジン始動時に冷却水の流量を少なくすれば暖気に使用する燃料の量が節約できるから、結果として燃費が向上する。
CX-8のディーゼルエンジンSKYACTIVE-D2.2は冬場に燃費の落ち込みが少ないのはこれが大きな理由だ。
急速多段燃焼技術
少量の燃料を多段かつ高圧で微細分霧化して噴射することにより、燃焼効率がアップし燃費も向上する。
これを実現させるために採用されたのが以下の部品だ。
- 超高応答マルチホールピエゾインジェクター
- 段付エッグシェイプピストン
10個の噴射孔から燃料噴射を行うマルチホールピエゾインジェクターを超高応答化させた。
さらに、圧力センサーを内蔵することで、従来よりも素早い噴射を可能とし、メイン噴射を多段化。
さらに、アフター噴射をメイン噴射に近接させ、燃焼期間を短縮した。
中央部が盛り上がったエッグシェイプピストンのくぼみ形状を、噴射燃料がピストン壁面に付着しないよう最適化。
また、スキッシュ面積の低減のためピストン上部の全周に段を設け、リップ部周辺の流動から壁面に伝わる熱エネルギーのロスを最小限にした。
CX-8のガソリン車における燃費向上の技術
2018年10月のマイナーチェンジでCX-8に加わったガソリンエンジンにも、最新の燃費向上技術が採用されている。
ガソリンターボSKYACTIVEG-2.5Tでの燃費向上技術
CX-8のガソリンターボ車のカタログ燃費は、ディーゼル車に比べると悪いことは否定できない。
しかし一方で、CX-8のガソリンターボ車に搭載されたSKYACTIVE-G2.5Tには、クールドEGRという技術が採用され燃費向上に貢献している。
排気ガスの一部を取り出して冷やし、再度吸気させるシステム。
燃焼温度を低減してノッキングの発生を防止します。
また、冷却のための燃料噴射量を抑えることで、燃費性能の向上にも貢献します。
(1)排気ガスとなる一部を取り出して
(2)EGRクーラーで冷やし
(3)もう一度吸気させます引用元: マツダ公式サイト
ガソリン自然吸気SKYACTIVE-G2.5の燃費向上技術
CX-8のガソリン自然吸気に搭載されるSKYACTIVE-G2.5においても、高圧縮比、エンジン各部の軽量化、振動・こもり音を低減するバランスシャフトなどの採用で燃費向上を図っているほか、以下の工夫もされている。
- 排気ポート
排気の流れをよりスムーズにするように設計され、排気温度の上昇を抑制。キャビティ付ピストンも採用し、トルクアップと燃費向上を図っている。
- 冷却水制御バルブ
始動時などエンジンが冷えているときににエンジン・ラジエーター・ヒーターへの冷却水の流量をコントロールして暖気効率を高め、燃費向上に貢献。
ここもチェック!
CX-8には気筒休止システムが採用されていない
CX-8のガソリン自然吸気エンジンはCX-5と同じSKYACTIVE-G2.5エンジンが搭載されている。
CX-5のSKYACTIVE-G2.5エンジンでは低負荷時にいくつかの気筒が停止する気筒休止システムがい採用されており燃費向上を図っているが、CX-8では車重が重いため採用されていない。
以上がCX-8の燃費に関する情報になりますが、良質なcx-8の中古車を買うならズバット車販売がよいでしょう。