【中古車購入者用】3代目ヴィッツのハイブリッド車とガソリン車徹底比較
このブログでは、2010年～2019年まで新車で発売されていた3代目ヴィッツを中古車で買う人に向けて、燃費を解説しています。
この記事は、新車購入者用に執筆した情報（2019年執筆）を、後年になって中古車購入者向けに一部だけリライトしたものになります。
注意
3代目ヴィッツは、途中でマイナーチェンジや一部改良が行われており、年式によってグレード構成や燃費が若干異なります。
ここでは、2019年式（最終年式）について解説します。
そうそう、買い替えで処分する廃車があれば廃車買取専門店が断然有利であることを知っとかないと損するよ。
そんなお店があるんだね。
3代目ヴィッツハイブリッド車の燃費とエンジンスペック
初めに3代目ヴィッツのハイブリッド車についてなんだけど、ヴィッツのハイブリッドシステムってどうなってるの？
まず、ガソリン車の場合はエンジンの種類がいくつかあるけど、ハイブリッド車のエンジンは１種類しかない。
モーターも１種類しかないからハイブリッド車のパワートレインは１種類となる。
ハイブリッド車における「エンジン」と「モーター」それぞれのスペックを示すね。
最高出力 ５４ｋＷ（７４ＰＳ）
最大トルク １１１Ｎ・ｍ
【モーター】
最高出力 ４５ｋＷ（６１ＰＳ）
最大トルク １６９Ｎ・ｍ
【ハイブリッドシステム最高出力】
７３ｋＷ（１００ＰＳ）
ハイブリッドシステムの最高出力は７３ｋＷ（１００ＰＳ）ということだけど、５４ｋＷ（７４ＰＳ）＋４５ｋＷ（６１ＰＳ）＝９９ｋＷ（１３５ＰＳ）にはならないの？
モーターの最高出力とエンジンの最高出力は同時には発生しないんだよ。
なるほどね。
ところで、燃費はどうなの？
燃費はカタログ燃費で３４．４ｋｍ/ｌ、実燃費で２５ｋｍ/ｌもある。
実燃費で２５ｋｍ/ｌってかなりいいわね。
ライバルのフィットハイブリッドも同じ１５００ＣＣだけど、実燃費は２３ｋｍ/ｌだ。
よって、それも上回っている。
3代目ヴィッツハイブリッド低燃費の秘密に迫る！
- モードスイッチが低燃費に貢献
①のエコドライブモードを選択すると燃費を重視するエンジン制御となり、無駄な燃料消費を抑える。
②のＥＶドライブモードでは、モーターのみで走れてしまう。
ただし、モーターのみで走れる距離は短く、このモードは深夜における住宅街の走行などを想定したものであり、燃費のためというわけではない。
ハイブリドシステムはこうのような仕組みで働く
-
止まっているときはエンジンも止まる
アイドリングストップ機能がついているから、停車中に無駄なガソリンを消費しなくてすみます。
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モーターのみで発進
停止からの発進時に最もガソリンを消費しますが、この部分をモーターのみで駆動させるので、ガソリンを節約できます。
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モーター＋エンジンで燃料消費を抑える
通常の走行時には、エンジンとモーターを最も効率のよい割合で自動に制御。
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減速するときに充電する
減速時にはモーターによりエネルギーを回収、バッテリーに充電。
3代目ヴィッツガソリン車の燃費とエンジンスペック
ガソリン車のエンジンスペックってどうなってるの？
ハイブリッド車のエンジンは１５００ＣＣの１種類だったけど、ガソリン車は１０００ＣＣと１３００ＣＣの２種類があるんだよ。
２ＷＤ ５１ｋＷ（６９ＰＳ）
【１３００ＣＣ】
２ＷＤ ７３ｋＷ（９９ＰＳ）
４ＷＤ ７０ｋＷ（９５ＰＳ）
パワーはクラス平均だから特別コメントすることはないね。
コンパクトカーだし。ここを気にする人って滅多にいないと思うけど。
コンパクトカーで気になるのは燃費よね。
ハイブリッド車の燃費がとても良いことは分かったけど、ガソリン車はどうなの？
ガソリン車はエンジンが２種類あるから、それぞれ見てみよう。
まずは１３００ＣＣのエンジンから。
２５．０ｋｍ/ｌ（JC08）
約１４ｋｍ/ｌ（実燃費）
【４ＷＤ】
１８．０ｋｍ/ｌ（JC08）
約１３ｋｍ/ｌ（実燃費）
ハイブリッドの実燃費が約２５ｋｍ/ｌだからだいぶ差があるね。
そうだね、２倍まではいかないけど、それに近い差があることになる。
ただし、勘違いしないでほしいのはガソリン車の燃費が悪いというわけではなく、ハイブリッド車の燃費が良いということだよ。
あと、カタログ燃費は２ＷＤと４ＷＤの差が大きいのに実燃費はあまり変わらないのね。
そうだね。
こういうことって割とあるんだよな。
続いては１０００ＣＣのエンジンの燃費を見てみよう。
２４．０ｋｍ/ｌ（JC08）
【2WD(アイドリングストップなし)】
２１．６ｋｍ/ｌ（JC08）
実燃費については良いデータがなかったから割愛する。
ここで意外なのは、１３００ＣＣと１０００ＣＣで比べたとき、カタログ燃費は１３００ＣＣの方が良いんだよな。
排気量が小さい方が必ずしも燃費がよいわけではないのね。
そう。
軽自動車は排気量が小さいけど、車種によっては１３００ＣＣクラスの車より燃費が悪いこともあるしね。
１０００ＣＣモデルの場合、アイドリングストップ機能は「スマートストップパッケージ」という名前で選択が可能となっているけど、アイドリングストップがありとなしの場合で実際の燃費の差はどうなの？
極端に渋滞が多い場所を走っていれば別だけど、通常はカタログほどの差はないことが多いね。
もちろん、アイドリングストップ機能はあるに越したことはないけど。
アイドリングストップ車ってエンジン停止中にエアコンはどうなるの？
基本的には送風になるんだけど、車内の温度によってはエンジンを始動させてエアコンが作動することもあるから心配は無用だよ。
もちろん、オーディオやナビゲーションも使える。
グレードによってはアイドリングストップが標準装備だけど、標準ではない場合にこの機能をつけると８万円のアップになるのよね。
アイドリングストップ機能はあったほうがいいかな？
実はアイドリングストップ機能の有無で、メーターが異なっているんだよね。
アイドリングストップ機能が付くタイプはメーターがＴＦＴマルチインフォメーションディスプレイになるけど、つかないタイプはアナログメーターになるんだよ。
この差は所有する満足感に結構大きな差があると思うから、それも加味して検討するべきだろう。
