この記事は、初代アクアが新車で発売されていた当時に、新車購入者向けに執筆した記事です(2020年執筆)。
それを、2021年になって中古車購入者向けに一部だけ書き換えたものになります。
マイナーチェンジや一部改良により、年式によって新車価格・装備・グレードが異なりますが、当記事は初代アクア最終型の情報になります。
トヨタが販売するコンパクトハイブリッド「アクア」。
2011年の登場以来、抜群の燃費、コンパクトな車体、購入しやすい値段設定で大人気となった。
そんなアクアの購入検討者が気になるのは以下の内容ではないだろうか?
- いくらで買えるの?アクアの値段一覧
- グレードによる違いは?装備の比較
- おすすめと売れ筋のグレードは?
当ブログではこれらの内容をわかりやすく解説!
その前に、買い替えで処分する廃車があれば廃車買取専門店が断然有利であることを知っとかないと損するよ。
そんなお店があるんだね。
【中古車購入用】初代アクアのグレード一覧と値段・装備の比較
以下に、アクアのグレード一覧と値段を示す(特別仕様車は除く常時設定グレード)。
当然のことであるが上位グレードほど値段が高くなるので、内容を比較して自分の用途や嗜好に合った最適なグレードを選ぼう。
アクアのグレードは4つ
まずはじめに、以下の内容を確認しておきたい。
- 全グレードが1500CCのハイブリッド
- FFのみであり、4WDの設定はない
- クロスオーバーグラムを除き、グレードによる外観の差はほとんどない
次にアクアのグレード構成を以下に一覧として示すよ(数字が大きいほど高グレード)。
- L
- S
- G
- クロスオーバーグラム
もともとは「クロスオーバー」というグレードの特別仕様車として設定されたが、2020年8月の一部改良でクロスオーバーはカタログ落ちし、代わりにクロスオーバーグラムがカタログモデルになった。
アクアの値段
アクアの値段は性能を考えるとかなりコストパフォーマンスが高いと思うよ。
この値段を考えれば大人気になるのも当然だよね。
グレード | 値段(万円) |
---|---|
L
|
181.8
|
S
|
192.2
|
G
|
212.6
|
クロスオーバー
グラム |
219.9
|
各グレードの違いを比較して解説 アクアのおすすめグレードは?
ここでは、グレードの低い順に各グレードの違いを解説する。
Lグレードは選ぶな
Lグレードって、一番安いグレードなのに全グレード中で最も燃費が良くて29.8km/l(WLTCモード)も走るんでしょ。
他のグレードは全て27.2km/lだから、絶対お得だよね。
Lグレードはいわゆる「燃費スペシャル」だね。
燃費スペシャルって何?
一般的には、カタログに良好な数値を掲載するために実用性を度外視して見かけ状の燃費を良くするために設定されたグレードを差す。
燃費は車重の影響を大きく受けるため、快適装備を省けば車重が軽くなり燃費が良くなる。
そのため、自動車メーカーは広告で「燃費〇〇km/l達成!」とアピールするために、装備を省いて軽量化した最廉価グレードを用意し、そのグレードで達成した燃費をアピールすることが多い。
アクアの場合は「L」グレードが該当する。
そのため、Lは値段は一番安い(グレードは一番低い)が燃費は最もよくなるという現象が起きる。
快適性に欠けるため、一般的には売れないグレードとなる。
なるほど、そういう事情だったのね。
そのことを最もよく表すのが、Lグレードはリヤがパワーウインドウではなく手動開閉であることだ。
今の時代に手動開閉って‥
それ以外にも以下の装備が省かれている。
- リヤワイパー
- オーディオ操作用ステアリングスイッチ
- 4.2インチTFTマルチインフォメーションディスプレイ
リヤワイパーまでないのね。
そう。
その上、主要オプションである「ナビレディパッケージ」や「スマートエントリーパッケージ」も選択ができない。
あと、ヘッドレストの高さ調節ができなくて、シート表皮の材質がL専用のファブリックとなっている。
それなら10万円高くてもその上のSグレードを選んだほうが良さそうね。
Lについては一つ上のグレードとの値段差が10万円ということで費用対効果の意味でおすすめはしていないが、リヤワイパーとリヤパワーウインドウがなくても構わないという人ならば購入もありだ。
実は、Lグレードは「サイドターンランプ付きオート電動格納式リモコンカラードドアミラー」が採用されている。
これは、ドアの施錠・開錠に連動して自動的にドアミラーが開閉するものだが、上位車種でもオプション設定のことが多いににもかかわらず、アクアではLグレードでも標準装備となっている。
2019年7月の一部改良でヒーター機能まで採用となった。
その他、最低限の装備は全て揃っているので、特に車に対するこだわりがないという人なら大きな不満はないだろう。
Sが事実上のスタンダードグレードでおすすめ
アクアでは費用対効果の意味ではこのSがおすすめだ。
上述した「Lのみで省かれる主な装備」が採用される以外にも、主な装備の違いとしては以下の内容が異なる。
-
2019年7月の一部改良で助手席バックミラーがリバース連動下向き機能付きに
- フロントガラスが高遮音性
- 運転席・助手席ドアガラスが撥水機能付きスーパーUVカット
- ハンドルにテレスコピック機能採用
- リヤシートが6:4分割に分割可(Lは一体型)
- ヘッドレストが上下調節可能となっており(Lは不可)、シート表皮はS専用ファブリック
これ以外にも内外装や収納を比較すると細かな違いがある。
10万円の差ならSを選んだ方がよいだろう。
Gは各種装備が充実した上位グレード
GとSにおける値段差は18万円だが、装備を比較すると大きな違いがある。
Sから追加された主な装備は以下のとおりだ。
- Toyota Safety Sense
- ハンドルが本革巻き
- スマートエントリーシステム
- クルーズコントロール
- 運転席にアームレスト装備
- 先行車発進告知機能
- インテリジェントクリアランスソナー
- シート表皮がスエード調ファブリック
18万円という値段差以上に装備に違いがある気がする。
Toyota Safety Senseとスマートエントリーシステムの2つは特に大きな違いだよね。
ただ、この2つはSでもオプションで付けられて、それぞれ4.4万円だから、Sを購入してオプションとしてつけるという手もある。
18万円の値段差が気になる人はその方がいいかもね。
クロスオーバーグラムはデザインが個性的なモデル
クロスオーバーグラムは外観のデザインに重点を置いたモデルだ。
外装において以下の変更がある。
- 16インチアルミホイール採用(他グレードは15インチスチールホイール)
- 外装に専用パーツ装備(フロントグリル、フロントバンパー、フロントスキッドプレート、サイドマッドガード、フェンダーアーチモール、リヤバンパー、リヤスキッドプレート、ルーフモール)
アクアの売れ筋グレードは?
ここでは、アクアの売れ筋グレードをランキング形式で発表するよ。
2020年8月9日追記
アクアは2020年8月6日に一部改良が実施され、グレード体系が変更になっている。
これを書いている2020年8月9日時点において、新グレード体系のデータはないため、旧グレード体系のランキングとなる。
そのため、現在は発売されていないグレードが含まれている。
-
S
1位は予想通りSだね。
迷ったら売れ筋のSを選べば無難よね。
Gと比較して不足と感じるものは、スマートエントリーパッケージとToyota Safety Senseかな。
それぞれオプションで43200円と54000円だから、Sにこれを追加するというのがおすすめだ。
-
G(ソフトレザーセレクション含)
2位はGだね。
装備に対してお得な値段設定となってるGもおすすめできる。
Sから17万円アップだけど、追加される装備はそれ以上の値段になるからね。
-
Crossover
これは趣味性の高いグレードだね。
比較的若い人で車にこだわりがある人に選ばれている。
16インチアルミホイールが採用されているところにも注目したい。
-
L
4位はやはりこれね。
まあ、Sとの装備の違いを比較すると10万円高くてもSを選ぶ人が多いだろうからねえ。
ただ、外観の違いはほとんどないし、リヤウインドウの開閉が手動であることに耐えられればこのグレードもありだと思う。
以上が初代アクアの値段・グレードによる装備の違いに関する情報になるけど、良質な初代アクアの中古車を探すならズバット車販売がよいだろうね。