この記事は、初代ヴェゼルが新車で発売されていた当時に、新車購入者向けに執筆した情報(2020年執筆)を、2021年になって中古車購入者向けに一部だけリライトしたものになります。
マイナーチェンジや一部改良により、年式によって値段・装備・グレードが異なりますが、当記事は初代ヴェゼル最終型の情報になります。
2019年1月31日にターボエンジン搭載グレードが新たに設定された初代ヴェゼル。
2018年2月にはマイナーチェンジによりホンダセンシングを全車標準装備にするなどのリファインを行って細部の完成度は極めて高い。
割安な値段設定、美しいデザイン、高い安全性能を備え、クラストップレベルの人気を誇るホンダヴェゼルだが、購入するときにまず知りたいことは、以下の内容ではないだろうか。
- いくらで買えるの?初代ヴェゼルの値段一覧
- HV(ハイブリッド)車とガソリン車、どちらを選ぶ?
- 初代ヴェゼルの売れ筋とおすすめのグレードはどれ?
- グレードによる違いは?装備の比較
当ブログでは初代ヴェゼルの中古車購入に役立つ上記情報をわかりやすく解説!
その前に、買い替えで処分する廃車があれば廃車買取専門店が断然有利であることを知っとかないと損するよ。
そんなお店があるんだね。
中古車購入に役立つ!初代ヴェゼルのグレード一覧と値段・装備の違いを比較
以下に、初代ヴェゼルのグレード一覧と値段を示す。
HV車とガソリン車ではグレード構成が違うんだ。
初代ヴェゼルのグレード構成と値段
- 初代ヴェゼルのパワートレインはフィットと同一のものを使用
- HV車・ガソリン車ともに全グレード1500CC
- ガソリン車だけではなく、HV車にも4WDを設定
- HV・ガソリン車のいずれも4グレードを用意
ホンダのHVは4WDも設定されているところがいいよね。
初代ヴェゼルHV車のグレード一覧と値段
グレード | 値段 (万円) |
---|---|
ハイブリッド
|
246(FF)
268(4WD) |
ハイブリッドX
|
254(FF)
276(4WD) |
ハイブリッドZ
|
271(FF)
293(4WD) |
ハイブリッドRS
|
281(FF)
|
※千円未満は四捨五入
RSだけは4WDの設定がないことに注意してね。
初代ヴェゼルガソリン車のグレード一覧と値段
グレード | 値段 (万円) |
---|---|
G
|
208(FF)
229(4WD) |
X
|
217(FF)
238(4WD) |
RS
|
248(FF)
|
ツーリング
|
290(FF)
|
※千円未満は四捨五入
2019年1月31日に、ヴェゼル初となるターボグレードのツーリングが新登場した。
RSはスポーツグレード!
初代ヴェゼルはHV車・ガソリン車のいずれにも「RS」グレードが設定されている。
このRSグレードは、初代ヴェゼルに限らず多くのホンダ車で設定されているグレードであり、見た目や走りをスポーティーな方向に味付けしたモデルとなる。
【2019年1月31日追記】
今回、新たにターボエンジンを搭載したツアラーが設定されたことで、スポーツタイプのグレードはRSとツアラーの2グレードとなり、選択肢が広がった。
ガソリン車とHV車、どちらの初代ヴェゼルを選ぶ?
初代ヴェゼルの中古車を購入する際、まず最初にパワートレイン(HV車 or ガソリン車)を先に選択する必要がある。
そのためには、動力性能と燃費の比較が必要だ。
最高出力 | |
---|---|
ハイブリッド
|
システム最高
152ps |
ガソリン
|
131ps
|
ガソリン
ターボ |
172ps
|
HVとガソリンの動力性能は互角
HV車のシステム最高出力は152PSとなっており、数値上はガソリン車の131psよりも若干パワーがある。
実際に乗った感覚としても、HV車の方がややパワー感はあるが、購入の判断に影響を与えるほどの大きな違いというほどでもはない。
ターボの追加で状況は変化!
今回、ターボモデルが登場した背景には、初代ヴェゼルの動力性能がライバルより劣るという声にこたえたものだ。
172psある初代ヴェゼルターボの動力性能は初代ヴェゼルの全パワートレインで最も優れており、走り重視ならターボグレードであるツーリングの一択だ。
なお、HV車を選択する場合、以下の点にも注意が必要だ。
- 山道などではパワーが落ちる
HV車の宿命ではあるが、上り坂が続く山道などではバッテリーの残量が少なくなるとパワーが落ちる。これは初代ヴェゼルに限ったことではないが、ガソリン車の方が一定の出力を維持できるので、HV車に乗るなら覚えておこう。
なるほど、初代ヴェゼルではガソリン車とHV車で走りについてはあまり違いがないのね。
となると気になるのは燃費よね。
では、初代ヴェゼルの燃費を見てみよう。
JC08燃費 (km/l) |
実燃費 (km/l) |
|
---|---|---|
ハイブリッド
|
21.6~
27.0 |
約18
|
ガソリン
|
19.6~
21.2 |
約13
(FF) |
ガソリン
ターボ |
17.6
|
推定
11~ 12 |
ハイブリッド代の約31万円はガソリン代で回収できる?
ガソリン車とHV車において同一グレードのXで比較すると、値段の差は約37万円となるが、HV車の方が装備が良いのでこれを補正すると、ハイブリッド代金は約31万円となる。
これをガソリン代で回収できるか検証する。
- ガソリン価格
- HV車(FF)の実燃費
- ガソリン車(FF)の実燃費
130円/l
18km/l
13km/l
上記の条件を基に初代ヴェゼルが1km走行するために必要なガソリン代を計算すると以下のようになる。
- HV車
- ガソリン車
130÷19=7.2円
130÷13=10円
このようにHV車が2.8円安くなり、31万円のハイブリッド代を回収するには31万÷2.8≒約11万kmの走行距離が必要となる。
11万キロはなかなか厳しい数値だね。
でも、単純にガソリン代だけでは計算できない要素もあるよ。
初代ヴェゼルの場合、HV車とガソリン車で燃料タンクの容量が同じだから、HV車は燃費が良い分だけ航続距離が長いことは有利と言える。
また、売却するときのリセールバリュー、HV車の静粛性なども総合して考えると、その差はグッと縮まると思うね。
- 初代ヴェゼルのガソリン車とHV車、売れ筋はどちら?
- 売れ筋はHV
初代ヴェゼルの売れ筋はHVで販売比率の約2/3を占める。
初代ヴェゼルはHV車にも4WDがラインナップされており、このこともHV車の選択比率を高めている。
なお、FFと4WDの比率は8:2となっている。
各グレードの違いを比較して解説!初代ヴェゼルのおすすめグレードは?
さて、パワートレインが決まったら次にグレードを選ぶことになるが、初代ヴェゼルには「RS」というやや特殊なスポーティーグレードが存在するため、これは除外する。
ここでは、RS以外の全グレードについて、HV車・ガソリン車それぞれにラインナップされた全グレードを解説!
初代ヴェゼルHV車のグレード
RSを除けば、初代ヴェゼルのHV車には以下の3グレードが存在するよ。
下に行くほど高いグレードとなる。
- ハイブリッド
- ハイブリッドX
- ハイブリッドZ
低グレードから順に、詳しく解説するよ。
最低グレードでも装備充実の「ハイブリッド」
まずは、最低グレードの「ハイブリッド」から。
これはハイブリッド車における最低グレードだけど、装備内容は最低グレートにしてはとても充実しており、良心的だと思うよ。
以下の装備はこの値段帯の車両における最低グレードではなかなか装備されないからね。
- ホンダセンシング
- LEDヘッドライト
- 左右独立式フルオートエアコン
- オートリトラミラー
必要なのに欠けている装備もないし、この内容なら最低グレードでも不満はほとんどないと思うね。
このコストパフォーマンスの高さが初代ヴェゼルの人気だろう。
ツボをおさえた中間グレード「ハイブリッドX」
この「ハイブリッドX」は「ハイブリッド」との値段差が8万円しかないのね。
そう。
だから、最低グレードの「ハイブリッド」でも装備は充実しているにもかかわらず、それを選択する人はほとんどいないんだ。
8万円の違いなら、ワンランク上のほうがいいよね。
「ハイブリッド」との違いは何かしら?
「ハイブリッド」から付加された装備は以下のとおりだよ。
- 本革巻きステアリングホイール
- 16インチアルミホイール
- ハロゲンフォグランプ
上記以外にも、サイドカーテンエアバッグ、自動防眩ミラー、エキパイフィニッシャー、クロームメッキスピーカーリングなどが装備されている。
これだけの違いがあってわずか8万円しか違わないなら、この「ハイブリッドX」を選んだほうがいいよね。
装備充実・売れ筋No1の人気グレード「ハイブリッドZ」
ハイブリッド車の最後は、上級グレードの「ハイブリッドZ」ね。
この「ハイブリッドZ」は最も人気があって、ガソリン車も含め初代ヴェゼルの中で売れ筋No1となっている。
「ハイブリッドX」から付加された装備内容は以下のとおりだよ。
- 17インチアルミホイール
- パフォーマンスダンパー
- 雨滴感知式フロントワイパー
- コンビシート&専用インテリア
- LEDフォグライト
上記以外にも、いくつかの細かい違いがある。
ただ、ハイブリッドXより17万円も高くなるのよね。
初代ヴェゼルガソリン/ターボのグレード
次はガソリン/ターボ車ね。
RSを除くと、初代ヴェゼルのガソリン車のグレードは下位グレードのGと上位グレードのXのみだ。
これにターボモデルのツーリングが加わると考えればよい。
大まかに考えて、ガソリン車の「G」はハイブリッド車の下位グレード「ハイブリッド」と概ね装備が一緒であり、同様にガソリン車の「X」は「ハイブリッドX」にかなり近い装備となっている。
ということは、下位グレードの「G」でも装備が充実しているということね。
そうなんだけど、Xとの値段差が9万円しかないから、初代ヴェゼルでガソリン車を選ぶ人は大部分がXとなっている。
2019年1月31日に追加になったターボモデルのツーリングはどうなの?
ツーリングは走りを重視したモデルだけあって、装備的にはRSに近い内容となる。
ただし、RSよりも約50万も高いこともあって、装備は一層充実している。
ツーリングのみに採用された装備はこれ!
- アジャイルハンドリングアシスト
- 前後調節機能付ヘッドレスト
日常のドライブにおいてカーブに差し掛かったとき、車の内側の車輪に少しだけブレーキをかけることによって、通常なら大きく膨らむところをスムーズに曲がってくれるように補助してくれるシステム。
上記以外にも以下のツーリング専用装備が採用されている。
ツーリング専用装備
- ツーリング専用エクステリア
- ツーリング専用コンビシート
- ツーリング専用パフォーマンスダンパー
ヘッドライトガーニッシュ(ブラック塗装)、フロントバンパーロアグロル、ツーリングエンブレム
上記以外には、リバース連動ドアミラー(助手席側)やルーフレールはハイブリッドZ以外に採用されているのはツーリングだけだね。
初代ヴェゼルの売れ筋とおすすめグレードはこれだ!
これまで、初代ヴェゼルのグレードや装備をみてきたけど、売れ筋やおすすめグレードを詳しく説明するよ。
初代ヴェゼルの売れ筋グレード
初代ヴェゼルの全グレードについて、売れている順に紹介するから、グレード選びの参考にしてね。
注意
2019年1月31日に新登場したツーリングのデータはこれを執筆している時点で存在しないので除外。
グレード名 | 販売割合(%) |
---|---|
ハイブリッドZ
|
35
|
X
|
25
|
ハイブリッドX
|
17
|
ハイブリッドRS
|
14
|
RS
|
7
|
ハイブリッド
|
1
|
G
|
1
|
ハイブリッドZが人気No1なのね。
コストパフォーマンスの高い「G」と「ハイブリッド」がほとんど売れていないのは意外だわ。
ひとつ上の「X」とは値段が少ししか違わないから、多くの人がXを選択するんだろう。
実際、「X」と「ハイブリッドX」を合計すると、42%になる。
初代ヴェゼルのおすすめグレードは「X」
以上のことを全て考慮に入れると、初代ヴェゼルでおすすめのグレードは、ハイブリッド・ガソリンのいずれにおいても「X」だ。
確かにコストパフォーマンスはいいよね。
下のグレードと8~9万円しか違いがなくて、アルミホイール、本革巻きステアリングホイール、フォグランプ、サイドカーテンエアバッグ等が装備されるのだから、絶対にお得だ。
値段に対して装備が充実していることが初代ヴェゼルの人気の理由と言える。
以上が初代ヴェゼルの値段やグレードに関する情報になるけど、良質な初代ヴェゼルの中古車を探すならズバット車販売がよいだろうね。