トヨタCーHRの実際の平均燃費と向上させるコツは?
発売以来、コンパクトSUV部門でトップクラスの人気を誇るトヨタCーHR。
そんなCーHRを購入する際に気になるのが燃費と走りだ。
ハイブリッド車 or ガソリン車の選択にも影響を与えるので、以下の内容は購入前に確認しておいたほうがよい。
CーHR ここが知りたい!
- HV車とガソリン車の燃費と走りの違いは?
- C-HRの場合、カタログ燃費と実際の平均燃費ってどれくらい違うの?
- C-HRの燃費を向上させるコツは?
このブログではC-HRの燃費に関する上記の内容ついて徹底検証しています!
CーHRハイブリッド車の燃費と走りを徹底検証!
- CーHRのハイブリッドシステムはプリウスと同じTHSⅡ
- パワートレインは1800CCエンジンにFFという組み合わせ
CーHRのハイブリッドシステムは、プリウスと同じだよね。
そうだね。
ただし、CーHRの特性を考えてローギヤード化したもが搭載されている。
パワートレインのスペックはどうなっているの?
エンジンは最高出力72kW(98PS)、モーターは53kW(72PS)で、システム最高出力は90kW(122PS)。
エンジンの最高出力が98PSでモーターが72PSなら、システム最高出力は170PSじゃないの?
エンジンとモータの最高出力は同時には発生しないんだよ。
CーHRのハイブリッドシステムの動作
-
停車時
止まっているときはアイドリングストップ。エアコンも使える
-
発進時
モーターのみで発進。CーHRはモーターのみで走行できる速度領域も広めだ。
-
通常走行時
エンジンとモーターが最適な比率で制御されている。
-
減速時に充電
ブレーキ時にCーHRの減速エネルギーを電気に変える。
-
加速時
エンジン+モーターによりCーHRを力強く加速させる。
-
C-HRはモーターのみでも走れる
EVドライブモードを選択すればCーHRは最大で60km/h以上の速度までモーターのみで走行できる。
C-HRハイブリッド車の実際の平均燃費は?
CーHRのハイブリッド車のカタログ燃費はJC08モード燃費で30.4km/lということだけど、気になるのは実際の燃費だよね。
C-HRハイブリッド車における実際の平均燃費は約19~20km/l。
ただし、実燃費は季節によって大きく異なる。
以下の表がハイブリッド車における月ごとの平均実燃費だ。
月
|
実燃費
(km/l) |
---|---|
1月
|
17.5
|
2月
|
17.8
|
3月
|
19.5
|
4月
|
20.2
|
5月
|
21.4
|
6月
|
21.5
|
7月
|
20.3
|
8月
|
20.4
|
9月
|
20.5
|
10月
|
21.6
|
11月
|
19.6
|
12月
|
18.1
|
寒い時期の燃費が特に悪いわね。
そうだね。
でもこれはCーHRに限ったことではなく、HV車全体の傾向だよ。
燃費を向上させるコツ
CーHRに装備されている機能を使って燃費を向上させるコツを紹介するよ。
- エコモードを選択する
- ハイブリッドシステムインジケーターを活用する
-
2眼メータ―
左側がハイブリッドシステムインジケーターになっている。
-
ハイブリッドシステムインジケーター
A:パワーエリア
燃費よりも出力優先の状態B:エコエリア
比較的、低燃費の走りである状態C:ハイブリッドエコエリア
エンジンの稼働時間が短く、燃費については理想的な走りD:チャージエリア
減速エネルギーで充電している状態
CーHRに標準装備されるドライブセレクトモードにおいて「エコモード」を選択すると、燃費優先のシステム制御となる(選択できるモードは、「スポーツモード」「標準」「エコモード」の3パターン)。
ハイブリッド車は2眼メータの片方がハイブリッドシステムインジケーターになっており、走行中の燃費の状況を把握できる。
これを活用すれば燃費の良い走り方を学習できる。
Cの「ハイブリッドエコエリア」で走るようにすれば燃費が良くなるのね。
CーHRは走りもいいぞ!
CーHRはその見た目がカッコよくて購入するというケースが多いが、実は、足回りの性能もよい。
ハイブリッドシステムは基本的にプリウスと同じであり、パワー的には注目すべき点はないが、高いボディー剛性と新開発のサスペンションはSUVらしからぬ高い安定性・コ―ナーリング性能を有する。
これは多くの購入者が口をそろえて述べていることだ。
スポーツモードでパワーアップ!
CーHRハイブリッド車の加速やパワーは、ごく普通の平均的なものだ。
ただし、よりパワーが欲しいという状況では、上述したドライブモードセレクトにおいて「スポーツモード」を選択するとよい。
明らかにパワフルな走りとなることが感じ取れるだろう。
- ハイブリッド車とガソリン車で走りは違うの?
- ハイブリッド車とガソリン車の走行性能の差は少ない
CーHRにおいて、Hハイブリッド車 or ガソリン車の選択をする際の判断基準においては走行性能も考慮されるだろう。
ガソリン車の燃費や走行性能については後述するが、走行性能については両車の差は少ない。
ディーラーにおける試乗車は、大抵の場合、どちらか一方しか用意されておらず実際に比較することは難しいが、購入の判断が覆るほどの違いはないと考えてよい。
数値的にみてもガソリン車の最高出力は116ps、ハイブリッド車は122psであるからほぼ同じである。
C-HR ガソリン車の燃費と走りも検証!
ハイブリッド車と同様にガソリン車についても調査してみたよ。
- CーHRのガソリン車は1200CCのターボ
- 駆動方式は4WDのみだったが、2018年5月7日の一部改良でFFも追加された
- 2019年10月のマイナーチェンジでターボのFFのみに6MTが追加された。
1200CCのダウンサイジングターボということで、低速トルクが太いんでしょ?
そのとおり。
ハイブリッド車は低速域においてモーターのトルクが太いけど、それと同様に低速域でのトルクが太いのが特徴だ。
ハイブリッド車とガソリン車の乗り味は近いと述べたが、低速域においてはモーターとダウンサイジングターボの出力特性が似ていることからそのように感じる。
下記はCーHRターボエンジンのトルク曲線だ。
これを見ると、1500回転~4000回転という広範囲において太いトルクを発揮していることがわかる。
ただし、ガソリン車のCVTでは7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを装備しているからマニュアル感覚の運転が可能であり、これはハイブリッド車にはない魅力と言えるね。
2019年10月のマイナーチェンジで6MTも追加されたし。
※「M」ポジションにすると手動でギヤ操作ができる
C-HRガソリン車の実際の平均燃費は?
ハイブリッド車のカタログ燃費が30.4km/lだけど、ガソリン車はどうなっているの?
ガソリン車のカタログ燃費は以下のとおりだ。
- 16.4km/l(FFのCVT)
- 15.2km/l(FFの6MT)
- 15.4km/l(4WD)
ハイブリッドの約半分程度しかないのね。
同じ車種でカタログ燃費が2倍も違うのは珍しいことだけど、実際の両車の平均燃費は2倍までは違わない。
ガソリン車の実際の平均実燃費は約12km/lだから、ハイブリッド車の約6割だ。
下記にガソリン車の月別平均実燃費を示すよ。
なお、データの都合上、FF・4WD・CVT・MTの区別はしていないけれど、どれも大体同じだからあまり気にしなくても良いと思う。
月
|
実燃費
(km/l) |
---|---|
1月
|
10.4
|
2月
|
10.6
|
3月
|
11.4
|
4月
|
11.9
|
5月
|
12.7
|
6月
|
12.7
|
7月
|
12.2
|
8月
|
11.8
|
9月
|
12.0
|
10月
|
12.0
|
11月
|
11.6
|
12月
|
10.8
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ガソリン車のSuper CVT-iは優秀
トランスミッションは1.2L直噴ターボエンジン用に新開発されたSuper CVT-iを採用。
エンジンの動力を無駄なく伝達する。
ガソリン車にもドライブセレクトモードがある
CーHRはガソリン車も走行モードを3パターンから選択できる。