【中古車購入用】トヨタ50プリウスの実際の燃費は悪い?高速ではどこまで向上する?歴代との比較も
この記事は、4代目プリウス(50系)が新車で発売されていた当時(2015年~2022年)に、新車購入者向けに執筆した記事です。
現在、4代目プリウス(50系)は終売となっていますが、この記事は削除せずに中古車購入者向けに一部だけ書き換えて残しました。
マイナーチェンジや一部改良により、年式によって新車価格・装備・グレード等が異なりますが、当記事は4代目プリウス(50系)最終型の情報になります。
2020年8月現在、トヨタが公表しているプリウスの燃費表記はWLTCに統一された。
しかし、ここでは歴代モデルとの比較のために、あえて旧表記(JC08燃費)を使用している。
【2018年12月23日追記】
2018年12月17日のマイナーチェンジにおいてToyota Saety Senseが全車標準装備になったことによる車重増加のため、EグレードのみJC08燃費がリッター40.8kmから39.0kmへ悪化した。
ただし、Eグレードはほとんど売れていない最低グレードであり、他グレードの燃費はマイナーチェンジ前後で全く同一だから、実質的に燃費は変わっていないと考えて良い。
プリウスを購入する動機で最も多いのは「燃費が良いから」ということ。
多くの人にとって、プリウスで最も気になるのは燃費であり、特に以下の内容は誰もが気になるだろう。
- カタログ燃費と実燃費ってどれくらい違うのか比較して知りたい
- 高速道路や市街地など走り方によって燃費は向上したり悪化したりするの?
- みんからの口コミでは冬場は燃費が悪いと聞くけど実際はどうなの?
当ブログではプリウスの燃費について徹底検証しています!
その前に、買い替えで処分する廃車があれば廃車買取専門店が断然有利であることを知っとかないと損するよ。
そんなお店があるんだね。
プリウスは燃費が大幅に向上!歴代と比較してみる
2015年に登場したプリウスは4代目となる。
モデルチェンジのたびに燃費は向上してきたが、前モデルと比較して最も燃費の伸びが大きいのは今回登場した4代目だ。
歴代プリウスの燃費を以下に示して比較してみる(いずれもカタログ値)。
初代の燃費は28.0km/l。
今となっては大した数値ではないが、当時は画期的だった。
2003年に初のフルモデルチェンジが行われ、燃費は29.6km/lに向上した。
なお、燃費の計測方法が10・15モードからJC08モードへ変更となっているため、伸び率が若干少なく見える。
2009年に2回目のフルモデルチェンジが行われ、燃費は32.6km/lに向上している。
2015年に3回目のフルモデルチェンジが行われ、燃費は40.8km/lと大幅に向上した(ただし、上述した通り2018年12月17日のマイナーチェンジで39.0km/lへダウン)。
カタログ燃費のカラクリ
ねえ、カタログを見て思ったんだけど、プリウスの燃費が39.0km/lになっているのは最低グレードの「E」のみだね。
グレードが高い方が燃費が良いと思ったんだけど。
グレード | 燃費(km/l) |
---|---|
E
|
39.0
|
E以外全て
|
37.2
(E-Fourは34.0) |
そうなんだよ。
実は、燃費は車重の影響を大きく受けるんだ。
よって、快適装備を省けば車重が軽くなり燃費が良くなるから装備が省かれた低グレード車の方が燃費が良くなるという現象が起こる。
自動車メーカーは広告で「燃費〇〇km/l達成!」とアピールするために、装備を省いて軽量化した最廉価グレードを用意し、そのグレードで達成した燃費をアピールすることが多い。
快適性に欠けるため、一般的にはほとんど売れないグレードとなる。
Eはリヤワイパーがなかったり、燃料タンクの容量を小さくするなどして軽量化しているから実用性では劣るよね。
- 1320kg(Eグレード)
- 1350~1390(E以外)
※E-fourは70~90kg増加
プリウスの実際の燃費はどうなの?実燃費データを公開!
これまでの燃費はカタログ値で見てきたけど、実際の燃費はどうなっているの?
実際の燃費は一概に論じられないんだよ。
プリウスの燃費は以下の要因によって燃費は変わるからね。
- 車重(グレード)
- 気温(季節)
- ドライブモード
- 走り方(高速道路、市街地など)
それぞれについて説明するよ。
車重と実燃費の関係を深堀りする
車重とカタログ燃費の関係は前述したとおりであるが、車重と実燃費の関係も検証する。
- 車重が軽い「E」(1320kg)
- 車重が重い「Aプレミアム E-Four」(1450kg)
【実燃費データ】
- E ⇒ 25.5km/l
- Aプレミアム(E-Four) ⇒ 21.8km/l
全く同一のパワートレインでも3.7km/lも違うのね。
でも、E-Fourは4WDだから駆動ロスも燃費に関係しているんじゃない?
E-Fourの場合、後輪はモーターだけで駆動させているからエンジンのみで考えればFFだ。
だから、駆動ロスはほぼ無視できる。
なるほど。
でも、140kgの差で3.7km/lも燃費が悪いなら、運転者の体重によっても燃費が変わるだろうね。
みんからの口コミやデータでは冬と夏は燃費が悪い
季節(気温)により燃費が違うと言われるけど、実際はどれくらい変わってくるのかな。
それなら、みんからの口コミやe-燃費のデータから調べた結果を示すよ。
最低値は1月の21.2km/l、最高値は5月の24.8km/lだから、季節要因で3.6km/lも変化する。
月
|
実燃費
(km/l) |
---|---|
1月
|
21.2
|
2月
|
21.4
|
3月
|
22.1
|
4月
|
23.6
|
5月
|
24.8
|
6月
|
24.7
|
7月
|
24.4
|
8月
|
23.7
|
9月
|
24.2
|
10月
|
24.3
|
11月
|
22.9
|
12月
|
21.6
|
夏と冬は燃費が悪くて、春と秋は良いね。
やはり、エアコンの使用は燃費に大きく影響を与えるんだ。
さっき、燃費の影響は車重の影響が大きいっていってたけど、エアコンの影響も受けるのね。
でも、夏と比較して冬の方が燃費が悪いのはなぜ?
冬に燃費が悪い理由を説明しよう。
プリウス燃費が冬に悪い理由と向上のため装備
【冬場に燃費が悪化する理由】
プリウスの空調用ヒーターの熱源は、普通の車と同様、エンジンの冷却水を利用している。
しかし、プリウスはハイブリッド車でエンジンが停止している時間もあり、エンジンが停止していれば室内は暖まりにくい。
よって、走行開始直後や気温が低いときはエンジンをかけて冷却水の水温を上げる必要がある。
つまり、走行のためではなく、水温を上げるためにエンジンをかける場面が発生することが冬場の燃費悪化の主な理由だ。
水温の低下を防ぐ装備はこれ!
プリウスには、走行状態やエンジンの暖気状態によって自動的に開閉するグリルシャッターが装備されている。
このグリルシャッターにより走行風でエンジンが過剰に冷却されることを防ぎ、暖房時のエンジンの起動時間を短縮させている。
ドライブモードと走り方で燃費比較!高速での燃費は?
まず、プリウスでは「ドライブモード」を選択できるようになっており、3種類の走行モードがある。
これは下記画像の中央のボタンによって切り替える。
-
ノーマルモード
通常の走行モードである。
-
パワーモード
このモードにすると、燃費は若干悪くなるがパワフルな走りが可能となる。
-
エコモード
このモードは、パワーや加速を抑えた燃費重視の走行モードとなる。
- 走行モードと走り方による実燃費比較結果を公開!
- 車重
- 走り方
- 走行モード
最も軽いEグレード(1320kg)と、最も重いAプレミアムのE-Four(1450kg)を同じ条件で比較。
市街地、郊外、高速道路で比較。
ノーマルモード、エコモード、パワーモードの3種類を比較。
【比較結果】
走り方 | 実際の燃費 |
---|---|
市街地
|
21.9(エコモード)
18.3(ノーマル) 13.0(パワーモード) |
郊外
|
27.0(エコモード)
25.5(ノーマル) 20.0(パワーモード) |
高速道路
|
27.0(エコモード)
21.0(ノーマル) 20.6(パワーモード) |
走り方 | 実際の燃費 |
---|---|
市街地
|
18.8(エコモード)
15.3(ノーマル) 10.2(パワーモード) |
郊外
|
24.5(エコモード)
21.8(ノーマル) 19.9(パワーモード) |
高速道路
|
25.5(エコモード)
24.4(ノーマル) 20.3(パワーモード) |
上記データから、車重、走行モード、走り方のいずれによっても同程度の影響があることがわかる。
これに、これに前述した月別データからは気温の影響を受けていることも明らかだから、燃費っていろんな要素で変わることがわかるね。
以上が4代目プリウス(50系)の口コミ・評価・評判に関する情報になるけど、良質なプリウスの中古車を探すならズバット車販売がよいだろうね。