この記事は、4代目プリウス(50系)が新車で発売されていた当時(2015年~2022年)に、新車購入者向けに執筆した記事です。
現在、4代目プリウス(50系)は終売となっていますが、この記事は削除せずに中古車購入者向けに一部だけ書き換えて残しました。
マイナーチェンジや一部改良により、年式によって新車価格・装備・グレード等が異なりますが、当記事は4代目プリウス(50系)最終型の情報になります。
このプリウスは単に4代目のプリウスというだけではなく、「もっといいクルマづくり」具現化のための構造改革「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」の第1号車でもある。
ここでは、4代目となったプリウスの値段やグレード構成・装備などを比較して紹介する。
ポイント1
燃費が大幅にアップ!最高燃費はなんと40.8km/l
先代モデルは32.6km/lであるからかなりの進化と言ってよい。
フルモデルチェンジで最も注目すべき点だろう。
上記の燃費はJC08燃費。
2020年8月現在、JC08燃費は削除され、表記はWLTC燃費になっているが、先代と比較するためにここではJC08燃費で表記する。
【2018年12月21日追記】
2018年12月17日のマイナーチェンジで、最高燃費は39.0km/lとなった。
ただし、この数値はいずれも最低グレードである「E」のものであり、他のグレードはFFで37.2km/l、4WDで34.0km/lとマイナーチェンジ前後で全く変わっていない。
ポイント2
ついに4WDも登場した!
エスティマなどでお馴染みの、電動モーターで後輪を駆動させるE-Fourがされ、雪国などで選択の幅が広まった。
ポイント3
新型プラットフォームを採用し、ゆとりある空間と安定した走りを実現!
車体設計の新コンセプト「TNGA」に基づく低重心プラットフォームを実現。
リヤサスペンションもトーションビームからダブルウィッシュボーンに変わった。
では、早速見ていこう。
その前に、買い替えで処分する廃車があれば廃車買取専門店が断然有利であることを知っとかないと損するよ。
そんなお店があるんだね。
プリウスの値段とグレードの違いを一覧で比較!人気とおすすめグレードは?
以下に、プリウスのグレード一覧と値段を示すよ。
当然のことであるが上位グレードほど値段が高くなるので、内容を比較して自分の用途や嗜好に合った最適なグレードを選ぼう。
注意
4代目となったプリウスは4WDも選択できるようになったが、最低グレードのEには設定がない。
プリウスのグレード一覧と値段
プリウスのグレード構成は以下の一覧のとおりだ(上に行くほど高グレード)。
- Aプレミアム
- A
- S
- E
※エンジンは全グレード共通の1800CC
また、それぞれのグレード内において”ツーリングセレクション”というサブグレードが用意されている(Eは除く)。
最も大きな違いはベース車両のホイール・タイヤサイズがいずれも15インチ・195/65であるのに対し、ツーリングセレクションは17インチ・215/45と2インチもアップすることだ。
プリウスの値段一覧
下記がプリウスの値段覧となっている。
下段の( )はツーリングセレクションの値段だ。
グレード | 駆動 | 値段 |
---|---|---|
Aプレミアム
|
FF
|
324.8
(335.9) |
4WD
|
344.6
(355.7) |
|
A
|
FF
|
291.0
(307.7) |
4WD
|
310.8
(327.5) |
|
S
|
FF
|
265.5
(282.6) |
4WD
|
285.3
(302.4) |
|
E
|
FF
|
260.8
|
※一万円未満四捨五入
各グレードの違いを比較!プリウスのおすすめグレードは?
ここでは、グレードの低い順にプリウスにおける各グレードの違いを比較しておすすめグレードも紹介するよ。
Eグレードは選ぶな
Eグレードって、全グレード中で最も燃費が良くて39.0km/lも走るんでしょ。
他のグレードは全て37.2km/l(4WDは34.0km/l)だから、絶対お得だよね。
Eグレードはいわゆる「燃費スペシャル」だね。
燃費スペシャルって何?
一般的には、カタログに良好な数値を掲載するために実用性を度外視して見かけ状の燃費を良くするために設定されたグレードを差す。
燃費は車重の影響を大きく受けるため、快適装備を省けば車重が軽くなり燃費が良くなる。
そのため、自動車メーカーは広告で「燃費〇〇km/l達成!」とアピールするために、装備を省いて軽量化した最廉価グレードを用意し、そのグレードで達成した燃費をアピールすることが多い。
そのため、値段は一番安い(グレードは一番低い)が燃費は最もよくなるという現象が起きる。
快適性に欠けるため、一般的にはほとんど売れないグレードとなる。
なるほど、そういう事情だったのね。
ただし、プリウスの場合は比較的良心的だ。
リヤワイパーがないのは非常に不便だが、それ以外にはオプションの選択肢が少ないとか、(なくてもさほど困らない)他の細かい装備が若干省かれている程度だ。
燃費スペシャルはドアミラーが手動格納であることが多い中、プリウスは電動格納だし、ヘッドライトもしっかりLEDとなっている。
- トノカバー
- フロント・センターフロアアンダーカバー
- リヤスタビライザー
- リヤセンターアームレスト
- リヤスピーカー
それなら、Eグレードも選択肢に入るんじゃない?
でも、その上のSグレードとの値段差はたったの5万円だ。
最廉価グレードはリセールバリューも低いし、5万円の差ならSグレードにしたほうがいい。
事実、Eを選択している人は1%しかいない。
注意
Eは軽量化のためガソリンタンクの容量が38Lとなっており、他グレードの43Lより小さい。
その分、航続距離が短いが、燃費の良いプリウスではあまり気にしなくてよいだろう。
Sが事実上のスタンダードグレードでおすすめ
プリウスが欲しいけど特に車に対するこだわりがないという人には、このSがおすすめだ。
上述のEで解説した軽量化対策で省かれた内容が装備され、さらに以下の違いもある。
- ハンドルがEグレードの「ウレタン」⇒「合成革巻き」に変更
- 運転席のシート調整がより細かくできる
- フロントドアグリーンガラスに撥水機能付き
- シート表皮にエンボス付き
標準装備の違いだけではなく、オプションの選択肢も広がっているんだ。
SはEでは選択できない下記のオプションも選ぶことが可能だ。
- スペアタイア
- LEDフロントフォグランプ
Aは安全装備・内装・視界装備がグレードアップ
AはSと比較して安全装備・内装・視界装備の装備に違いがあり、これらがバランスよくグレードアップしている。
- ブラインドスポットモニター
- シンプルインテリジェントパーキングアシスト
ドアミラーの死角に存在する車両を知らせる装備。
車線変更時に効果を発揮。
スイッチを押すだけで駐車スペースにうまく停められるようハンドル操作を支援。
- シート表皮が上級ファブリック
- 運転席がパワーシート+ランバーサポート付き
上記以外にも、サイドレジスター等の細かい加飾にも違いがある。
- カラーヘッドアップディスプレイ
- LEDフォグランプが追加
- ドアミラーがヒーター付きに
- フロントドアグリーンガラスに遮音機能が付加
- 雨滴官能式オートワイパー
- インナーミラーに自動防眩機能付き
フロントガラスに速度等の情報を投影。
視線の移動を少なくでき、安全運転に貢献する。
Aプレミアムは本革を使用した最上級グレード
Aとの値段差は約34万円であるが、機能面・安全面での違いはほとんどなく、シートとハンドルが本革になっているなどの贅沢仕様になっている。
Aグレードとの違いは以下のとおり。
- ハンドルが本革巻き
- シート表皮が本革
- シートベンチレーション
- フロントシートにヒーター機能(快適温熱シート)
- ナノイー
プリウスの売れ筋人気販売データ
プリウスがどのような買われ方をしているのか、2020年の最新情報を調査したので、以下にそのデータを示す。
このデータからプリウスの売れ筋と人気グレードがわかるだろう。
どのディーラーで買ってるの?
プリウスはトヨタ系列の全ディーラーで販売しているけど、実際の購入者がどのディーラーから購入したのか気になる人もいるだろうからデータを公開するよ。
販売割合 | |
---|---|
ネッツ店
|
33%
|
カローラ店
|
27%
|
トヨタ店
|
20%
|
トヨペット店
|
20%
|
プリウスの売れ筋人気グレードは?
- S:41%
- A:20%
- Sツーリングセレクション:20%
グレードについてはほぼ予想通りEはほとんど売れず、S系に人気が集中した。
以上が4代目プリウス(50系)の値段とグレードによる違いに関する情報になるけど、良質なプリウスの中古車を探すならズバット車販売がよいだろうね。